4・25被害者の住まいを奪うな!!緊急集会と抗議声明

共同行動「原発避難者をひとりも路頭に迷わせない!」
(当会とひだんれんhttp://hidanren.blogspot.com/で構成)では、
福島県の避難者家賃補助の打ち切り、国家公務員住宅退去通告の期限3月31日に際して、抗議声明を発出し、緊急集会を開催いたします。

【4・25 被害者の住まいを奪うな!!緊急集会】
国と福島県が一体となった「棄民政策」の強行を許さない!
日時:4月25日(木)15:30-17:00(15:15開場)
主催:ひだんれん、「避難の権利」を求める全国避難者の会
会場:衆議院議員第2会館 多目的会議室
(入場無料、申込み不要)
プログラム:・何が起きているか(当事者団体・国会議連からの報告)
      ・避難者の訴え(国家公務員宿舎追立て、民賃補助打ち切り、帰還困難区域の解除)
      ・手をつなぎ声をあげよう(支援者からのアピール)
*復興庁へ行こう!も予定。

抗議声明は、福島県知事に対して4月4日提出、復興大臣に対して4月25日提出予定です。
「避難の権利」を求める全国避難者の会の役員会では、福島県が「退去通告と4月からの家賃2倍請求予告」を重ね重ね3月28日にも一律送付する等の非人道的なやり方を通そうとすることに、憤りと恐怖を感じる、不当であると当事者として表明し続けることが極めて重要であるという認識により、抗議声明に連名を決定しました。
(4日写真)(声明文画像)

【国家公務員宿舎退去、「2倍家賃」通告を撤回せよ】
福島県知事 内堀雅雄様
敢えて申し上げます。知事は福島県政の歴史に「棄民強行」の4文字を刻むのでしょうか。
福島県は、原発事故避難者に提供してきた国家公務員宿舎入居者71世帯に対し、3月28日付生活拠点課長名で、3月末日での退去と、退去しない場合2倍の家賃を請求する旨の文書を送付しました。
これは、県民の命と生活を守るべき県知事の責務を放棄し、苦境にある避難者をさらに追い詰め、道理に基づいた対応を求め続けてきた全ての人々に対する信義を踏みにじるものです。即時撤回と正道に戻った誠実な対応を要求します。
私たち被害者団体は、昨年来「原発避難者の住宅と人権保障を求める共同アピール」、8項目の「緊急要求」を提出、県当局と話し合いを続けてきました。この中で明らかになった実態を踏まえ、2月15日には➀民間賃貸住宅入居者への家賃補助の継続➁国家公務員宿舎から退去できない世帯の入居継続と「2倍家賃」請求の撤回➂避難指示解除・帰還困難区域からの避難者の意向・実態調査と当事者との協議、の3点に絞った要請書を提出。3月22日の15回目の話し合いで知事の決断を要請、回答を求めています。この問題は、協議途中なのです。
国家公務員宿舎については、3月14日の衆院東日本大震災復興特別委員会でも取り上げられ、71世帯の住居確保ができていない事実を確認したうえ、「追い出し」、「2倍家賃請求」について渡辺復興大臣は、「あと2週間、そうならないように福島県も復興庁も努力している。4月以降の状況は仮定の話」と明言していました。
政府と福島県は、2週間、どんな努力をしたのですか。努力途中であるはずの28日、病や貧困ゆえに退去できないと訴えている71世帯に対して、3日後の退去と懲罰的な「2倍家賃」を請求するという、国権の最高機関である国会での大臣答弁をも反故にする今回の通告が許されるのですか。「個別事情を伺いながら、速やかに住まいが確保できるように支援を行ってまいります」という昨年12月17日の記者会見での知事答弁は何だったのですか。私たちは憤りを抑えることができません。
原発事故という人災によって行き場を失っている県民から、生活の根拠である住宅を容赦なく奪い去る通告。究極の「棄民政策」の強行を、私たちは断じて認めることはできません。即時撤回と、正道に戻った真摯な対応を要求します。
2019年4月4日
原発事故被害者団体連絡会
「避難の権利」を求める全国避難者の会