2016年11月8日 4団体 政府交渉記録 その33

(承前)

司会:要望というのは、一般的に期限を決めて、いついつまでにお返事をいただきたいと、文書でいただきたいというのが我々の要望です。

中手:福島県さん、そうです。国ですよ、問題は。さつきから誰もまともに答えてなくて、いたずらに延長したいなんて考えてません。私は札幌から来ているし、今日中に帰らなきゃいけないし。時間無制限でやるわけにはいかないんです。早く本来ならお約束どおり終わらせたいんですが、まともにご回答をいただけていないんですよ。今、福島県さんがおっしゃられたように、再検討をしてください、国からも。主体的に、それをお願いしているんです。どなたか回答いただけませんか。

鴨下:できない理由はあるんですか?

中手:誰が担当かわかんないって感じなの? そんな事はないよね? 内閣府だよね? この協議に関して更に再検討するとすれば。それを我々はお願いしてるんですよ。

司会:撤回してくださいとは非常に言いづらいかと思いますが、再検討というのは一般的なものの考え方でありますので、再検討した上のお返事をいただきたいということには、やはり、ご回答をいただくのがわたし共も、互いに誠意を持った形だと思うのですがいかがでしょうか。

会場:(拍手)

鴨下:福島健と内閣府で再協議してもらえば?

中手:ほんとはね。そう言ってもらえばいいんだけども。

内閣府防災担当高相:先程も繰り返し、また、繰り返しですけれども、我々は災害救助所管をしております内閣府防災ですけれども、災害救助法に関わる事案について、福島県の方からご相談なりがあれば適切に今後も対応してまいりたいと考えております。

草野:私たちもこんだけ全国から集まって来て、なんのお土産もなく帰れないんですけれど、一番申し上げたかったのは、②-④番(要望書)のところ、サラッと復興庁の方に流されてしまった事があるんですけれども、②-④番です。『一人も路頭に迷わせない』責任があることを認めるか。また、『避難者の意に反する追い出しをしない』ことを確約するか。このことを確約しているし、これに対して答えになってないままサラッと流れていってしまったんです。でも今、個別訪問とかでいきなり玄関のドアとかバーンと開けられて、でっかい声で「ここは3月までしかいらんないんだ!わかってんのか!」って怒鳴られてる人がいるんですよ!現実に!そのせいで具合悪くなっちゃって、もぅ夜も眠れなくなっちゃって、お婆ちゃん体中蕁麻疹になっちゃったっていうおかあさんいるんです。そういう追い出しだけでも、意に反した追い出しだけでもしないでほしい。その確約だけでもしてほしいのです。個別訪問は、例えば福島県、たしか新妻さんね、拒否できるとおっしゃっていたので、拒否しますって形で拒否したら「そういう方のところには来年以降は一切来ない」って。無理やり、あんな風にピンポンピンポンと鳴らし続けるとか、電話を何度も何度もかけまくるとか、怒鳴るとか、呼び出して喫茶店で響き渡るような声で「どうするつもりなんだ!」って言われる避難者。現実に今それが起きている、そういう追い出しでほんとに死んじゃうんですよ、おばあちゃんとかね、おかあさんとか鬱病になっちゃうし、殺さないでほしいんですよ。せめて、追い出しをしない、無理な追い出しはしない、だって、追い出し自体はですね、強制立ち退きを原則的に禁じている国際人権法とかに違反する人権違反ですから、せめて、追い出しはしないよって、無理な追い出しはしない、だって、引っ越せない人いるんですもん病気とか、お金とかいろんな理由で。そういう人たちを追い出すことだけはしないよって、せめて約束してもらえませんか。皆さん、どうでしょう。

村田:答えてくださいよ。そこが非常に肝心なところです。

草野:そうすればぁ、きっと死なないと思うんだぁ。

村田:これはね!県外避難の人だけじゃないんですよ!県内、今仮設・プレハブに残っている人も今追い出しにかかってるんですよ。つい先日ですね、福島の郡山であった説明会では、80才以上の方は仮設から出れる人はみんな出てるんです。出れない人だけが残っているんですよ。そして、病院に行くためにはここに残らざるをおえないって事を言ってんですよね。それで、あえて追い出されるなら自殺者がでかけないって言ってんです。、そういう人たちが沢山いるんですよ。政策の変更ということでね、人間を窮地に追いやる権限があなた方にあるんですか! 少なくとも追い出しはしないと条件が整うまでは、追い出しはしないというこの約束ぐらいはちゃんとしてください!

会場:(拍手)お願いします!

司会:どうでしょう。

会場:お願いします!
(続く)