2016年11月8日 4団体 政府交渉記録 その10

(承前)
要望1 ⑥原状復帰の見込み
司会:では次の⑥番の方に参ります。「福島県とその周辺海域が原発事故発生前の状況に戻せる見込みが今後数年の間で具体的に存在するのか。存在する場合、その具体策とスケジュールを示されたい。」よろしいでしょうか。

(政府側、沈黙)

司会:こちらはどなたかお答え出来る方いらっしゃいますでしょうか。

(政府側、沈黙)

司会:今、こちらの方から内閣府さんなりのお話しをいただきたいとのご質問がありましたけど、内閣府さん

宍戸:被災者支援全体に関わることですので

(政府側、沈黙)

内閣府湯浅:わたくし内閣府の職員でございますが、部署で被災者生活支援チームの方に属しておりませんので、ちょっと外からのお話になってしまいますが、こちらの方について内閣府の方で承知しているということはちょっと確認できておりませんので、この場でお答えは差し控えさせていただければと思います。

司会:はい、では宍戸さんどうぞ。

宍戸:「避難の権利」を求める全国避難者の会の宍戸です。この項目はどうしても私が入れてもらいたくて書いたものです。私たち被災者の欲しいものは、「原状復帰」です。で、オフサイトに関しては、おわったと。2011年12月16日に内閣総理大臣が宣言したのではなかったのですか。オフサイトに関して終わったのであれば、福島県とその周辺海域、特に、オフサイトに関してはもう全部終わってるはずですよね。2011年12月16日に。今年は201…6年です。終わってないです。ということは、オフサイトは終わっていないという事を改めて、それぞれの省庁に持ち帰って、自分のところの分担の作業は何年までにこういうことが出来ていつ終わるのかという事を、被害者に、そして全世界に、あの、全世界に散らばっちゃってますので、伝えることが日本の政府のお仕事だと思うのですが、どなたでも結構ですがお答え願えないでしょうか。

 ― 拍手 ―

司会:はい、ではどちらか…

(政府側、沈黙)

司会:えー…

中手:こんだけ皆さんいらっしゃっても福島県の新妻さんも含めて、誰もこんな計画や見通しについてはきいたことがない、と、いうことですね。立ててください、というお願いだね。

鴨下:はい。

司会:では、改めて要望という事で、お持ち帰りいただければと思います。続けます。

服部:進行についてちょっと提案をしたいんですけれども。

司会:はい。

服部:ひだんれんと全国連両方加盟してますけども、生業訴訟の服部といいます。 このままですと皆さんが本当に討議したい部分に全く時間が取れずに終わってしまうことになりますので、各省庁で事前にこの質問に対して回答をお持ちの皆さんから、まずはこの要望⒈に関しては残りの部分に関してまず全部お話しを出して頂く。そこにどうしても重要な部分だけ限定して、こちらから質問を再考して返す。ここはある程度の部分で折り合いをつけるとは変ですけれども、折り合いをつけて要望文に、一番重点本文に移らないと時間がなくなりますので、ぜひそういうやり方でお願いしたいです。いいですかね、みなさん方もね。

司会:はい。どちらの代表の方もよろしいですか、そちらで。はい。よろしいですか。
では、今ご提案がありました方法で進めさせていただくことに切り替えさせていただきます。それではですね、恐縮です。7番からのところで事前に回答をお持ちの省庁さんの方でお話しいただくという形で、ひととおり通させていただきます。7番についてよろしいでしょうか。
(続く)