第1回政府交渉の記録 その8

(来場した、他の避難当事者からも発言希望があったので、話していただきました)

会場の避難当事者:私たちは、初期被曝も分からない。計測することを断られたから。既に、被曝は健康被害が出るギリギリの所まで来ているのではないかという不安を抱えながら、5年間、ここまで来た。交通事故を例にとると、事故が起きた時に集まってきた人たちが車の故障とかブレーキの話とか、事故原因の話ばかりして、怪我して転がってる私のことを全然気にしてくれない状況のようだ。今にも死ぬかもしれない、調べないと分からないかもしれないのに。本当は、事故に遭った被害者を助けることの方が優先されるべきではないのか?交通事故ならまず、救急車を呼んで助けるでしょう?病気の子どももいる。その中で、頑張って声を上げ続けている。助けてくださいよ。あなったたちが責任のなすり合いをしているうちにドンドン死んでっちゃうかもしれないんですよ。本当に、自分たちが私たちの立場だったらどうか、考えて下さい、お願いします。

大阪から参加した避難者:何度も同じような会合に参加してきたが、本当に政府側の人達にとっては他人事であるようにしか感じられない。今日も、同じことを感じた。住宅を失うという事がどういうことか、自分の事に置き換えて考えて見て下さい。「国家公務員住宅をあと1年後に全部失くします」と言われたら、皆さん、どうお感じになりますか?それまで築き上げてきたものがあるんですよ。特別な理由があるのなら、分かりますよ。しかし、今まで国が認めて提供してきたものを、「5年経ったから切りますと言うんですから、そこにどれだけの正当性があるんですか?今回、(住宅支援打ち切り反対の)署名をお願いしてまわっているんですが、断られたのは一軒だけですよ。それを、何も悪いことをしていないのに、ある時、パッと変えられてしまう。そこにどれだけの正当性がありますか?住居、それを失うという事の意味を考えてほしい。私たちは毎日そこに生活しているんですよ。今、やろうとしていることが本当に正しいのかどうか、もう一度考えて見なおしてください。