第1回政府交渉の記録 その6

追究:⓷と⓸について。なぜ、再推計しないのか、理由がわからない。再推計しないと、どの核種がどれだけ外部に出たのかわからないので、被曝量の推計ができない。さらに、子どもの甲状腺スクリーニング調査を、故意に1080人で止めた、止めるように指示したので、子どもの甲状腺被曝量が分からない。それから、広島・長崎のデータをいまさら持ち出しているのは日本政府ぐらいで、どんどん新しい論文・知見が出てきているのに、広島・長崎のデータを使っているのは日本の内閣の鑑定原子力災害専門家グループの長瀧重信氏や山下俊一氏のような人たちだけだ。学会でも少数派で、それをバックアップしているのが、日本政府だ。また、原子炉内に燃料棒がないと分かったからと言って再推計する意思がないのは分かったが、なぜ再推計しないのか。

回答:ミューオン計測で分かったことは、燃料棒が本来あるべき場所になかったであって、建屋から外に放射性物質が飛散したことではない、承知している。元々の東電のパラメーターで試算した際には、放出値の推計量に大きな幅ができた。セシウムで言うと、1万倍程度。そういう推計では使えないので、再推計はしない。

追究:元々、建屋から外に出た放射性物質の量には大きな違いがない、という結論ありきの理論にしか思えない。

回答:今後、ずっと再推計しないと言っているのではない。今は、結果に大きな幅が出る(実用的でない)再推計を行わないと言っているだけだ。

追究:放出された放射性物質の再推計をしない状態での帰還はあり得ない。原発の燃料だった物質がどこにどのような形で、どれだけ存在するかわからない状態では、危険性の判断もできない。しかも、原発敷地のすぐそばまで帰還させる計画になっているが、放射性物質の塊がどこにあるかさえ分からない状況では、いざ、何かがあった時には避難する時間的余裕も避難の方法も無い。帰還はあり得ない。