第1回政府交渉の記録 その2

次に、事前に政府側に渡しておいた質問に対して、政府側が回答し、
本会側が再追究をする形になりました。

質問
⓵ 日本政府は、今回の福島原発事故が人災であったとの認識を持っているか。持っているならば、それはどのような意味での人災であり、政府としての責任をどう考えているのか。

質問⓵への回答

経済産業省:各種調査委員会が事故に関する調査をして、その中で「国会事故調」が、この原発事故を「人災」としていることは承知している。しかし、事故の原因がまだ判明していない現段階では、人災であったかどうかは、言えない。事故に関する政府の責任についても、原因が分からない状態では、明言できない。

避難者の会からの反論・意見

・責任の少なくとも一端が政府にあった事は、現段階でも明白。なのに、国民、被害者、避難者への明確な謝罪がないことは納得できない。本当に政府に誠意があるならば、被害者の家を一軒ずつ回ってでも、謝罪するべきではないか。

・人災とは、事故を起こしたことだけではない。事故に関する正しい情報を国民に知らせなかったこと。適切な避難誘導ができなかったこと。高線量地帯の住民への避難指示が遅れた事(特に事故原発から30km以遠)。意図的に汚染の計測を空間線量の測定だけの粗雑なものにして「安全」を強調したこと。さらに、事故原因も核燃料の現状も分からないままに避難者を帰還させようとしていること。すべて含めてのことが「人為的な災害」、人災だ。

→宿題として、書面での回答を要求。原発事故に関する政府としての責任について回答すること。