2016年11月8日 4団体 政府交渉記録 その37
(承前)
司会:はい、続いて、避難住宅問題連絡会のほうから、鴨下さん、お願いします。
避難住宅問題連絡会 鴨下:鴨下です。私は今日の協議に参加しまして非常に残念でした。特に、被ばく問題に関する認識といいますか、知見が、ほとんどここの場にあつまっていない。そしてですね、きわめて被ばくにかかわる重要な質問に関して答える方、把握されている方がいないという状況がよくわかりました。被ばくの問題は、避難者よりもむしろ避難していない皆さんのほうがむしろ非常に危険な状況におかれ続けているわけですね。命を削りながら生きているわけですよ。私たち避難者としては、その状況から健康のためにのがれるために避難しているわけです。それがろくに検討もされないまま、やはり打ち切りという決定がなされている。これだけの矛盾点がでているにもかかわらず、再検討、再協議の方向になかなかいかない。今、回答がいただけるということになっておりますけれども、それが正直なところあまり期待できることじゃないような話しが新妻さんから出ている。私としては、これだけの無責任な、安全性に対して極めて疑問のある、はっきりいって危険といいうことですね、無責任な状況があきらかになり、その打ち切りの決定も非常に脆弱というか正しく検討されて判断された状況にみえない状況である以上、来年3月の打ち切りは、撤回してもらうしかない。言い方は何でもいいですけれども、撤回でなくても凍結でも延期でもいいですけれども、とにかく来年3月で避難住宅から追い出そうというのはとにかくやめてもらいたい。意に反する追い出しは絶対にしないでもらいたい。そういう聞き方をしているにも関わらず、まともに向き合った回答がもらえなかったこと極めて残念です。私たち、今までいろいろと疑問点がありましたけれども、ないものを恐れて逃げているわけではないんです。不安で逃げているのではなくて、被ばくの危険性があるから逃げているんです。被ばくの危険性がないなんてことはこの協議の中でまったく見えてきませんでした。むしろ把握されてないんだなということがむしろよくわかりました。ですから、今後も私たちは避難を続けなければならないんだなということが、今日の協議で確信したところであります。(拍手) ですので、私たち避難者が、来年4月以降いなくなるとは思わないでください。私たちは避難を続けます。
会場:(拍手)
司会:はい、ありがとうございます。続いて、「避難の権利」を求める全国避難者の会から、代表の宇野さん。
全国避難者の会 宇野:今日は長時間ありがとうございました。5年と8か月、たとうとしていまして、私たちも様々な形で、こうやって、国の皆さんとお話しをさせていただいます。でも、ほんとに、たったこれだけの問題を、どうしてうごかせないのかと。これだけたくさんの省庁から代表していらっしゃって、そしてこういう問題があると私たちからお伝えして、なぜ動かせないのかと、なんでなんだろうと思っています。でも私たち、あきらめておりませんので。今回の交渉、ただ聞き置いただけで済ませないでください。今回、私たち、要望と質問を出していますが、お答えをいただけなかったものもあります。それに対して、きちんと文書での回答をいただけるよう、よろしくお願いします。この、最後の要望3に関しても、きちんと回答いただいていないと思います。これに関しても、今月中に、必ずご回答いただけないでしょうか? これをとりまとめるていただけるのはどの省庁ですか? 適切なところからの回答を、きちんと振り分けていただいて、それを文書で私たち4団体に届けてください。どなたがやってくれますか?
(続く)