2016年11月8日 4団体 政府交渉記録 その23

(承前)
鴨下:すみません、その戸別訪問ですけど、いい名前が付いていますが、実際のところ東京都で行われているのは非常に高圧的な追い出しですよ。実質的に。脅迫したり、執拗に何度も訪問したりとか。それを戸別訪問なんていう名前で、それで実態把握ですか? 実際のところは早く申込書に書けというふうなことを、一方的に怒鳴りつけて無理やり書かせる。そういうことをしている。それが個別訪問なんですか?

福島県新妻:個別訪問につきましてはですね、そういうことがないように十分にですね、各個別訪問を行うものに十分研修をさせていただいておるんですが、そういう事実があるようであれば、我々としましても行き届かなかった点があろうかと思います。あくまでも今後のこれから生活再建をどうされるかということを中心にですね、お聞きしてご支援をさせていただくということでございますので、高圧的にどうしろというような部分とか帰還を強要するとか、そういったことは一切しないというようなことで訪問する職員に十分研修をさせているつもりですし、ご協力いただける全国の都道府県さまの方にもですね、そのようにお願いをさしていただいているので、行き届かなければ、また今後もまだ住居が決まらない方がいらっしゃるということで引き続き個別訪問をさしていただきたいというふうに思っております。

鴨下:住居決まらない方がいるというよりも、そもそも、今後も避難を継続したいという声が、ことが、避難者の大多数なわけですよ。少なくても選択肢の中では一番多い。それなのに、さきほどの話にも出てきましたけれども、あとから調べた。しかもそのあとから調べた調べ方が、そもそもこの場で継続して避難したいという選択肢がない状態で調査していて、私たちはこの調査では避難者の一番最大の意図が、希望がすくい取れないからやめてくれ、ちゃんとそういう選択肢を入れた上で再調査をしてくれという申し入れをしているにもかかわらず、そのまま強行されて、そしてその結果を内閣府は信用してしまっているわけですね。欠陥調査の結果の内容を信用している。これですね、そもそも順番がおかしい。あとから調べてるのもおかしいけれども、さらに調査のやり方にはプライバシーにまったく配慮しないシリアルナンバーを送ったうえで、個人の収入まで書かせる内容で、これではまともな回答、まともな調査ができるわけありません。やはりしっかり調査をし直してから、それから今後どうするかということを決めなければいけない。来年3月の打ち切りというのはどう考えても拙速だと思います。

会場:(拍手)

(続く)