役員会報告(遅くなりました)

事務局、宍戸です。

2016年9月8日20時ごろから、22時30分ごろまで、インターネットのスカイプ機能を使って、
役員会が開催されました。

遅くなりましたが、
その役員会で話し合ったこと、方向性が定まったことについて、会員の皆様に、まずお知らせします。

役員会はまず、各自の近況や作業の進捗状況を共有することから始めることにしています。
昨夜も、まず、各自の近況報告がありました。

その中で、話の中心になったのは、現在、急速に進行している福島県による「自主避難者に対する住宅支援打ち切り」に関して、
9月6日に「ひだんれん」と原発被害者訴訟原告団全国連絡会(以下、「原訴連」と書きます)による、合同の県交渉が行われた件でした。

USTREAM動画をご覧になれる方は、その場での状況が、IWJによる録画で、公開されています。

自主避難者の住宅支援支援の継続を求めるひだんれんと原発被害者訴訟原告団全国連絡会合同の県交渉

細部に関しては実情を把握しないままで、来年3月に支援を実質的に打ち切ろうとする福島県側と、
できればその打ち切りを撤回させようとし、せめて撤回が困難なら対象者が使用しやすいように工夫してほしいと求める側との、
残念ながらすれ違う場面が目立つ交渉だったようです。

それを受けて、議題の1つ目に話が入っていきました。
これまで、本会単独で対政府交渉を行ってきましたが、喫緊の課題は「福島県による住宅支援の打ち切り問題」です。
そこで、次の対政府交渉は、「当事者3団体合同」での交渉とし、日本政府と福島県を同時に交渉相手にする形で実施したい、
ということで、

「ひだんれん」と「原訴連」との3団体合同での交渉ができないか、模索することになりました。
具体的には、9月22日に他の2団体と連絡を取り、
その後に、具体的な要望や交渉内容をまとめる方向で検討することになりました。

2つ目の議題は、本会の次の集会として考えていた札幌イベントについてでした。
実行委員会の立ち上げに時間がかかったので、この秋に開催することは困難ということで、
次の機会を考えることになりました。

その、実行委員会の準備会も兼ねて、

10月30日に
札幌市厚別区民センター(札幌市厚別区 JR新札幌駅近く JR新札幌駅は、新千歳空港から快速電車で40分程度)
http://www.city.sapporo.jp/atsubetsu/shisetsu/kumin_center.html
で、午前中に避難当事者(本会の会員でない人も含めて)の談話会を計画しています。

その日、同じ建物の大ホールでは、午後から、避難者、支援者、その他の人を集めて

「観楓芋煮会」(かんぷういもにかい・主催 こだまプロジェクト)が開催されます。
(北海道では、観楓会と称する酒宴を秋に行うそうです。
そこに、南東北の秋のイベント、芋煮会を合流させます)

自立への一歩を踏み出した避難者や、311直後から避難者・被災者を支援し続けている皆さんも集まります。

遠方の会員の方は、移動の面倒さもあり、移動のための費用も掛かるのですが、
参加できる方は、午前中の談話会、午後の芋煮会ともに、参加できる方は、ぜひ、いらしてください。

役員会で議題として取り上げたのは、以上、二つでした。

その他、避難者の中で体調を崩した方の情報などもありましたが、
会員の皆さんも、健康に留意なさってください。

昨日、久しぶりに福島県民健康調査検討委員会が開催されました。

甲状腺部会の座長を任されてきた清水一雄氏は、座長の立場では自らの考えを発言しにくいので、
座長から外れたい、との意思表示を行いました。

小児甲状腺がんだけでなく、他の健康異変についての検討も必要な時期が来ていると思われますし、
関東の数県でも行う自治体が出てきたように、
健康被害の不安を抱えているのは、福島県居住者だけに限らないことは、
もはや隠しようもない事実になってきています。

福島県外の被害者も、個人で参加できる本会のような存在意義がますます重要になってきているように感じています。

チェルノブイリ原発事故の教訓を基にするならば、
原発事故による汚染の被害を受けている可能性がある皆さんは、
大人でも甲状腺がんへの注意を払うべき時期になっています。
また、原発事故発生から6年目は、
白内障、糖尿病、心筋疾患などの増加が目立ってきた時期です。

気になる方は、医療機関で早目に受診なさってください。

次は、これほど間をおかずにHPを更新していきたいと考えていますので、
また、お読みください。

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

文責 事務局 宍戸俊則