2016年11月8日 4団体 政府交渉記録 その36
(承前)
福島みずほ参議院議員:私からもお願いです。これ、結局、打ち切ったら経済的に大変だと福島に戻るか困窮したまま地元に残るか究極の選択なのです。子ども抱えたりしてて、戻れないていう人が、にっちもさっちもいかなくなると。福島県はそれを考えてほしいし、政府も福島県がそう言っているからと言って逃げないで欲しいんです。今山本さんが話してくれたように心からのお願いなのです。とにかく打ち切らないでほしい、言葉は廃止でもなく延期でもいいんですよ。どんな言葉でもいいから、なんとか今までしていたことを打ち切ることなく再考してほしい。こうだということがあれば。インフォーマルでもどんな形でも、知恵と力を貸してください。そのためにみんな来ているということをぜひわかってほしい。よろしくお願いいたします。
司会:予定の時間がかなり過ぎている。まとめかたとして、ここで各4団体の代表さんからみなさんの思いを背負って、政府の方、福島県に要望を伝えてほしい。
ひだんれん 武藤:どうも今日はありがとうございました。時間が過ぎてしまったにも関わらず、ずっと聞いてくれたことに感謝しますが、私は福島県にずっと住んでいます。事故後もずっと住んでいるが、福島県が安全だと思ったことは一度もありません。山本さんが言われていましたが、福島に住んでいる人は安全だと思って住んでいるわけではないとわかっていただきたいんですね。話にでてきたように、除染で出たごみが暮らしの中にずっとある、放射性物質が事故前にさがっていないんですよ。そこに現実にあるという事実があるわけですね。甲状腺がんの問題もあり、不安の中で、できることなら避難したい、そう思っている人がたくさんいるということをわかっていただきたいと思います。その中で、今、自主避難と言われている人がいますけれども、その人は特別の人ではありません。福島の中にいる人と同じ気持ちの人たちなんです。そのことを分かってください。分けないでほしいんです。私たちをこれ以上分断されるようなことをしないでいただきたいと思っています。ひだんれんはですね、福島県内にいる人たちも県外に避難している人たちもいます。そして今後ですね、福島県の中で避難解除がどんどん起きていったならば、今自主避難といわれている人たちとのと同じような人たちが福島県内にあふれるわけですね。県内避難を続けたいという人が大多数なわけなので。その中で、同じような人があふれます。そういう意味で言ってもですね、新妻さんには私ぜひ、この席に来てほしいんです。こちら側の席に来て、一緒に国にお願いしてほしいと、心から思います。(会場拍手) そして、国の皆さんはですね、私たちの話を今日お聞きになって、本当に矛盾の中に、みんな今いる、そして国の政策自体が非常に矛盾の中にあるんだということをもう一回自覚してください。そしてぜひ持ち帰って、この打ち切りに関しては、再検討をしてほしいという声がものすごくあったんだということを伝えてください。みずからもそのように考えていただけたらと思います。どうかどうか、私からもお願いしたいと思います。再検討をしてください。よろしくお願いいたします。
会場:(拍手)
司会:続いて、原発被害者訴訟原告団全国連絡会の村田さんのほうから、よろしくお願いいたします。
全訴連 村田:村田です。先ほどからちょっと大きな声を出したりしてすみませんでした。えー・・・、本当にもう、一言でいえばですね、こんな理不尽なことがね、まかり通っていいのか、ということだと思うんですよ。みなさんだって理詰めで考えれば、どれほど無理であるかということはね、じゅうじゅうわかっていただいていると思うんです。これを、ここで一回たちどまって、方向性をもう一度みんなで考えないと、本当にこの先見通せませんよ? 本当に福島県の再興も地域の再興もできません。人が帰ってこない。人がみんな背を向けあっているなかで、本当にこの原発被害というこれまで経験したことがないようなことからたちあがることは無理だと思います。そこの一歩です。ここでもう一度住宅問題を考え直してください。よろしくお願いします。
会場:(拍手)
司会:次に移る前に、あいまいになっているので、福島県に再検討をお願いしたいと、その返答を4団体に対して文書でいただきたいというのはお願いしたということでよいでしょうか。(マイクのない中でのやりとりあり)改めて要望書を出させていただく方がよろしいですか? では改めて、要望書を出させていただくので、回答期限も含めて、出しますのでよろしくお願いいたします。
(続く)