2016年11月8日 4団体 政府交渉記録 その26

(承前)

松本:「避難の権利」を求める全国避難者の会の会員の松本です。新妻さん、内堀知事はニューヨークですごいことをおっしゃってますよね? <ある程度長い期間の中で、帰れるかどうかということは個々それぞれで、長いスパンで決めていただくしかないと私たちは考えている>と、内堀知事はおっしゃっています。しかし私たちには、全然会おうとしていませんね。で、先ほどチェルノブイリよりもひくい放射能だとおっしゃった方がいますけれども、低いから安全なんですか? そんなことないですよね。今も毎日汚染が出ているということですよね。で、警戒区域外です、私は。しかし、除染をしたものが敷地内にあります。新妻さんは個々それぞれ聞いたとおっしゃりましたけれど、皆さん「帰る」とおっしゃってますか? 「帰れない」とおっしゃっているんじゃないですか? そこに対して、福島県がなぜ国にきちっとしたことを話せないんですか? おかしいじゃないですか。それで環境省の方が先ほど、空間線量は下がっていると、確かに下がっています。でも、除染物があちこち、警戒区域外にもありますよ。それをいつかちゃんとしていただけるんですか? それもしていないで帰れというのはおかしいですよ。帰れませんよ。この住宅もそうですけれど、私は神奈川県にお世話になっています。しかし、先ほど復興庁が話ししていましたけれど、神奈川は確かに70戸出していただきました。しかし、民間借り上げが多いんですね、神奈川県は。で、その70戸に、入るところがありません。収入要件もあります。で、お風呂もありません。その70戸の中には、ほとんどといっていいくらい。あるところは、収入要件で月6万とか7万払わなければ、生活していけません。それも私は川崎にいますけれども、そこからかなり離れた相模原とか、そういうところにはありますけれども、お風呂がない。そういうところにはいけません。「70戸あげたからいいでしょう」みたいな、そういう感じで私たちは来年3月以降切り捨てられるわけですよね? それに対して、新妻さんは、何かきちっとした対応を福島県としてできないんでしょうか? 私はいつも思うんですよ。新妻さんは、「福島県に住んでいる方がいる」と必ずおっしゃいます。でも、311は1号機も2号機も3号機もメルトスルーをしたわけですよね? どうすることもできないで今四苦八苦しているわけですよね? そういう福島県の状態で、復興ありきで、被ばくを避けるために避難をした人たちの住居まで取り上げるってことはやめていただきたいと思います。

会場:(拍手)

(続く)