2016年11月8日 4団体 政府交渉記録 その5

(承前)
片岡:原発事故被害者団体連絡会の片岡と申します。私の親しい友人、福島市から県内自主避難者として、ご自宅の福島市の除染があるということでそこに戻られました。そのとき、その除染の後の数値を測るということで、担当者の方がアロカ(アロカ社製の測定器)を持って来て測られたんですけど、測るときに、鉛の筒が用意されていて、その鉛の筒の中にアロカの先を入れて本当にこの筒の中の、筒をこういう風に地面に置いてそこにこうやってアロカを入れるわけなんですね、アロカの先を。それで数値が下がりましたという風に記録がされている。ところが、彼女は同じような、全く同じアロカの製品をもって自分でも測っていたときに、もちろん空間全体のものをはかってしまえば、それは0.2~0.3というものになってしまうにもかかわらず、本当に非常に小さな面をはかって、ここは除染が完了したというふうに言われたというんです。これが果たして最適な除染の方法であるかどうか、非常に大きな疑問があります。そのような方法をとっているのが一体どこであるのか、そしてそれを良しとしている、測定の仕方をしているのがどこの省庁であるのかお伺いしたいと思います。

司会:はい。それではですね、時間も都合がありますので、皆さんお話ししたいことたくさんありますけれども、今の質問にお答えいただいて、次の質問に行かせていただきます。関連の質問が続きますので、その中でまたご質問いただければと思います。それでは、今のご質問に、よろしいでしょうか。

環境省在原:すいません。今おっしゃった例について環境省で承知していませんので、その個別の、今おっしゃったご自宅の個別の事情についてお話しすることはなかなか難しいんですけれども、基本的にはですね、除染実施前と実施後のモニタリングの方法は環境省はガイドラインをお示ししておりまして、今お話しがあった福島市さんですと、福島市さんが除染事業を実施してらっしゃるところだと思うんですけれども、福島市さんにおいてもですね、そのガイドラインに従った測定をしていただいているものと承知しております。
(続く)