2016年11月8日 4団体 政府交渉記録 その12
(承前)
要望1 ⑨除染廃棄物の借り置き場や仮設焼却炉
環境省在原:環境省除染チームです。借り置き場の状況については、先ほどいただいたご意見の説明の中にもありましたが、簡単にご説明しますと、環境省が設置しています除染廃棄物の借り置き場については汚染土壌や除染廃棄物が搬入されておりまして、適切な管理の下で空間線量等を把握しているところであります。仮設焼却炉につきましては、各市町村に設置された仮設焼却炉は除染廃棄物でありますとか、災害廃棄物ですとか、各市町村の住民の方から廃棄された、かつて住んでいたところの生活ゴミですとかを適宜搬入して、焼却しているところでございます。焼却におきましては、焼却から出てくる排出ガスを、バグフィルター等で捕捉しまして、放射性セシウムの除去しております。煙突の排出口で放射性セシウムの濃度を測定いたしておりまして、排ガスの放射能濃度の測定結果におきましては、すべて検出下限値未満ということになっております。また合わせまして、焼却炉の定期的なメンテナンスは各自治体の方で行っておりまして、引き続き安全に運転できるよう適切なメンテナンスを行っていきたいと考えております。
要望1 ⑩放射線被ばくと健康影響
司会:⑩放射線被ばくと健康影響についての基本認識として、ICRPはじめ国際的な到達点となっているLNTモデルを国は採用していると考えてよいか? 採用しないとすれば、その根拠を示されたい、についてお願いします。
原子力規制庁:原子力規制庁が所管しております、放射線障害防止法というものがございますが、こちらについては、このモデルを採用しています。
(続く)